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【南砺の里芋、美味しさの秘密!南砺FWレポート】

こんばんは。めぐるめプロジェクト4年のみねこです。
新たにメンバーが6名加わり賑やかなプロジェクトになりました!
「食」に「しらゆきさとこちゃん」に想いを馳せて活動しています!

そんな私は5月30・31日富山県南砺市へ。
目的は「南砺の里芋について知る」

真夏日のような暑さの中、畑の畝から里芋の芽が力強くでていました。
山野さといもの植え付けは5月初旬からはじまるそうです。
農家さんによると、種芋の形で出来る里芋の形が決まるらしく
丸みを帯びたものと形が不揃いのもので種芋の段階から分けられていました。
これから、普通の里芋より長くの時間をかけてゆっくりゆっくり育っていきます。

山野さといも栽培の最大の特徴は、「路地栽培」
世に出回る里芋が全マルチで8月下旬に出荷が始まるのに対し、山野さといもはマルチなし(一定期間でマルチを剥がす)で路地栽培するため10月後半から出荷が始まります。土の中で時間をかけて育った里芋は、大きく密度が高い。白く柔らかく粘りがあり、もっちりと甘いのが特徴。なんと、漫画『美味しんぼ』で紹介されているほど。
また、古くから種子用里芋の栽培に取り組まれていたことから春先まで品質が保持できるのも特徴です。春先の出荷に向けて、冬は「土まんじゅう」という方法で里芋が腐ったり、芽が伸びすぎたりしないように保存されます。
一部は贈答用里芋として販売されているそうで、日本全国リピートされているお客様が多いとのことでした!
種芋の出荷先も、県内・県外とあり今では有名になっている「山形の芋煮会」で使用されている里芋も山野産だときいてびっくり。

そんな栽培にこだわりをもつ山野さといも、今では後継者不足が課題に。
量がとりにくい作物な上に、手間がかかることもあり毎年5haずつ栽培面積が減少しているのが現状です。

私たちが後継者不足の打開策を打ち出すことは早々には難しいですが、少なくともこの魅力的な里芋を広めることはできるはず。
実際に、「サンプルしらゆきさとこちゃん」を食べていただいた感想は「甘くておいしい。こんなに山野の里芋は甘いんだね。」と仰っていました。

何十トンとでる規格外の里芋(現在は地元企業で加工されている)を里芋ペースト(しらゆきさとこちゃん)にしどうにか出来ないかと東京に持ち帰り、日本製粉様、生産者、山野さといも組合の方の力も借りながら考えていきたいとおもいます。